追悼式で遺族の言葉取りやめ 仙台・気仙沼 東日本大震災の発生日となる11日に被災地で開かれる追悼式で、遺族が思いを語る場面を省くケースが出ている。背景には「人前で話すのは心理的負担になる」との配慮がある。震災から4年がたち、慰霊の形も微妙に変化しつつある。 気仙沼市はことし、追悼式で行ってきた「遺族代表の言葉」を取りやめる。菅原茂市長は「遺族に負担を掛けている。お願いするのが難しい」と説明する。 仙台市も今回から遺族あいさつをやめる。秘書課は「震災から一定の年数がたった。過去3年と違う形にした」と理解を求める。 宮城県内では昨年、追悼式を開いた沿岸14市町のうち3市町で遺族の言葉がなかった。ことしは6日現在、開催13市町のうち4市町が予定していない。 大船渡市は震災丸1年を最後に次第に盛り込んでいない。「市全体の式典。特定の遺族の気持ちを伝えるのはそぐわない」と話す。対照的に「慰霊