脳に及ぼすアルコールの影響 「酒飲みが酒で死んだら本望だ」 私が飲んでいた頃、本気で思っていたことです。家族が居なければ、私は酒を断つことなく、もう死んでいたのではないかと思います。そう、当時の本望を達成していたと思うのです。 当時の思考は、ことお酒のことに関しては、矛盾だらけでした。そして、その矛盾に、論理的には気付くことが出来ても、その矛盾を解決しようと考えることはせず、ただお酒を飲むことに時間を費やしていました。 何故そうなったのか、アルコール専門医でも、ある程度のことは教えてくれましたが、それだけでは納得できないものがありました。 私がアルコール依存症のことを勉強して、最も恐ろしいと感じたのは脳萎縮です。アルコールやシンナー等の薬物は、脳を溶かし、萎縮させてしまうのです。つまり、お酒を飲み続けていると、知らぬ間に脳が萎縮して知能低下をもたらす。その結果、正常な判断が出来なくなる。何