帰無仮説と対立仮説 Last modified: May 16, 2002 仮説検定の第 $1$ 段階は,検定すべき母数についての仮説を立てることである。 研究者はある理論から予想される事実を証明するために,調査または実験を行い,データを収集する。 この際の作業仮説(または実験仮説)を対立仮説 $H_1$ とする。 例えば,“新しく開発された薬剤は,従来薬より有効である”とか,“男と女で読書時間に差がある”というのが対立仮説である。 これに対して,作業仮説を否定する仮説を帰無仮説 $H_0$ とする。 例えば,前の例では,“新しく開発された薬剤は,従来薬より有効とはいえない”とか,“男と女で読書時間に差はない”というのが帰無仮説である。 仮説検定の対象となるのは帰無仮説で,もし,以下の手順により帰無仮説が棄却されれば,対立仮説が支持されることになる。 つまり,帰無仮説は棄却されて始