自作の科学工作などを紹介しています。展開図なんかもアップしますので、興味のある方はどうぞ。※画像(版権先が記載されていない物)の二次利用の際は、ご一報頂きますようお願い致します。 前回、お酒に強い、弱いは、アセトアルデヒド脱水素酵素 (ALDH)の変異に拠る部分が多く、遺伝的な要素が強い事をご紹介しました。勿論、それだけで全てが決まる訳ではありませんが、自分のALDH2のタイプを知っておいて損はないでしょう。 そこで、簡単にALDH2のタイプを調べる方法を幾つかご紹介します。 まずは、TAST(東大式ALDH2表現型スクリーニングテスト)。問診だけで判定できるので、とっても簡単です。症状に対する3つの回答に点数が割り振られ、全部を合計してマイナスなら弱い~飲めない体質(AA型とAG型)という感じで判定できます。 以下に配点を載せますが、簡単にチェックできるサイトも見つけました(リンク切れだ
個人的な解釈というか,考え方ですので,それを留意してお読みください。 「睡眠」という作業は,体の修復と成育をしています。 この作業には,順番があり,生命維持にとって,一番大切な部分が上位になっています。 で,「脚の筋肉の修復」と「肝臓の解毒作用及び肝臓の修復」を比べますと,肝臓関連の方が順位が高いです。 血中に残留しているアルコールの解毒には,エネルギーと栄養が必要です。 そして,その解毒作業に伴う肝臓の弱りを修復するにも,エネルギーと栄養が必要です。 もちろん,筋肉の修復にも,エネルギーと栄養が必要になります。 飲酒時,充分なエネルギーと栄養を摂取していれば,充分な睡眠を得ることで,筋肉まで修復されますが,しかし,飲酒時には,エネルギーは充分であっても,栄養が偏ってしまうため,とても充分な栄養とは言えない状態になりやすいのです。 さらに,No.1のo24hiさんも書かれているように,アル
カフェイン飲料と並び、私たちにとって身近な存在のアルコール飲料。 飲みすぎた翌日のひどい二日酔い、酔っ払った勢いでポロリと「白状」してしまった苦い思い出など、悪夢のような実体験から身にしみてわかっていることもあれば、お酒にまつわる言い伝えや健康術なども多くありますね。 では、実際、アルコールを摂取すると、体の中では何が起こり、脳にどんな影響を及ぼすのでしょうか?そこでこちらでは、ライフハッカーアーカイブ記事「カフェインは結局、ヒトにどんな作用を及ぼしている? 専門書の著者に聞いてみた」でもお馴染みのStephen Braun氏の著書『Buzz: The Science and Lore of Alcohol and Caffeine』で紹介されている内容を中心に、このテーマについてたっぷり紹介してみたいと思います。 1: お酒を飲むと、体内では何が起こるのか?アルコールは、ヒトの体にとって
以前、『アルコールによる脳萎縮の恐怖』のタイトルで、脳へのダメージを書いた。 更に調べると、萎縮するだけではなく、アルコールが原因で、認知症を発症することがあるということだ。『アルコール性認知症』と言われているが、その実態は、多岐に渡るらしい。 厚生労働省の「e-ヘルスネット」というサイトに、詳しい情報が掲載されている。 ざっとまとめると、以下のようなことが書いてある。 ---------------------------------------------------------------------------------------- 酒を多飲する人に認知症がみられることが多い。若い人でもアルコール依存症だと、前頭葉機能が障害されていることがある。高齢のアルコール依存症者には物忘れや認知症がかなり多い。ただ、アルコールが起因する認知症の原因には多発性脳梗塞などの脳血管障害、頭部外
世界保健機関(WHO)は、アルコールとがんの因果関係についての見解を約20年ぶりに見直し、英医学誌「ランセット・オンコロジー」4月号に発表した。 最近の研究成果を反映させたもので、飲酒で顔が赤くなりやすい人の食道がんの発症率は、赤くならない人に比べて最大12倍との評価を取り入れている。 WHO傘下の国際がん研究機関(IARC)が再評価した。エタノール(アルコール)は、がんを引き起こす元凶と指摘。アルコールの分解過程で重要な役割を果たすアルデヒド分解酵素(ALDH2)の一部が欠損し、働きの悪い人は、飲酒量に比例して食道がんになる危険が高まり、酵素が正常な人の最大12倍になるとした。 20年前にWHOが飲酒との関係を認定したのは食道がんと肝臓がんなど限られたがんだけだったが、今回は乳がん、大腸がんとの間にも「因果関係があるのは確実」とした。 アルコールを毎日50グラム(ビール大瓶2本程度)摂取
咽頭がんの義父 義父に咽頭がんが見つかりました。 義母が受診を促しているのですが、拒んでいます。 あと、入院をすると飲酒ができないので、入院したくないと言っています。 咽頭がんはアルコールが原因の一つなので、節酒をしてほしいのですが、本人が嫌がっています。 鼻血もよく出ますし、声もかすれてきて、空咳も多いです。家族みんなで受診をすすめているのですが、どう説得したらいいのでしょうか。義父と義母が10月からずっと言い合いをしていて見てられません。 お酒が大好きな義父で、以前から「酒で死んだら本望だ」みたいに言っていたのでそれを貫いているように見えて心配です。義父は73歳です。10月の市の検診で最初は肺がんを疑われたのですが、義母が無理やり病院に連れて行って、咽頭がんだとわかりました。 症状が出ているので即入院ということだそうです。 夫が何度か車に無理やり乗せて連れて行こうとしたのですが、すごい
男性では多量飲酒者、女性では中程度以上の飲酒者に肝がんリスクの上昇がみられる 各コホートの合計約17.5万人(男性9万人、女性8.5万人)のアンケート調査から得られたアルコール摂取量によって、「全く飲まない」人、「たまに飲む(週1回未満)」人、「飲む」人にグループ分けしました。さらに「飲む」人のグループは1日あたりのアルコール摂取量(g/日)によって、男性については「0.1-22.9」、「23.0-45.9」、「46.0-68.9」、「69.0-91.9」、「92.0以上」の5つのグループに、女性については「0.1-22.9」、「23.0以上」の2つのグループに分けました。平均で10.4年から13.6年の追跡期間中に、男性605人、女性199人が肝がんと診断されました。飲酒頻度が週1回未満の「たまに飲む」グループを基準にして、他のグループの肝がんリスクをハザード比というかたちで比較しました
-「多目的コホート研究(JPHC研究)」からの成果- 私たちは、いろいろな生活習慣と、がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防に役立てるための研究を行っています。 平成2年(1990年)と平成5年(1993年)に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県柏崎、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の10保健所(呼称は2008年現在)管内にお住まいの方々に、アンケート調査の回答をお願いしました。そのうち、40~69歳の男性約45,000人について、その後平成16年(2004年)まで追跡した調査結果に基づいて、飲酒と食道がんの発生率との関係について調べました。その結果を専門誌で論文発表しましたので、紹介します。 (Cancer Letters 2009年3月 275巻240-246ページ) 食道がんには腺がんと扁
日本の研究結果から、日本人のがん予防を考える 「生活習慣改善によるがん予防法の開発と評価」研究班では、主要なリスク要因について、がん全般、および肺がん、胃がん、大腸がん、乳がん、肝がんリスクとの関連を調べた国内の疫学研究を収集し、個々の研究についての関連の強さの確認と科学的根拠としての信頼性の総合評価を行っています。(研究班ホームページ) 関連の強さについて、「強い」「中程度」「弱い」「なし」の4段階で個々の研究を評価し、研究班のメンバーによる総合的な判断によって、科学的根拠としての信頼性について「確実」「おそらく確実」「可能性がある」「不十分」の4段階で評価するシステムとしました。その際、動物実験や作用機序に関する評価については、既存の機関が行ったレビューを引用することにしました。さらに、関連が「確実」あるいは「おそらく確実」と判定された場合には、メタアナリシスの手法を用いた定量評価を行
アルコールパッチテスト 一般に、遺伝によって、お酒を飲める体質と飲めない体質の人に分かれて、それはアセトアルデヒドの分解酵素の型で決まります。 日本人の約四割の人が、アルコールに弱い体質だといわれています。 お酒を受け付けない体質の人が飲みすぎては、危険です。 自分の身を自分で守るためにも、自分の体質を把握しておく事は重要です。 アルコールパッチテストで自分を知りましょう!! 〇アルコールパッチテストの方法 1. パッチテープ(薬剤のついてないガーゼ付きの絆創膏)に、市販の消毒用アルコールを、2~3滴しみこませます。 2. 1.を上腕の内側に貼ります。 3. 7分後にはがし、はがした直後(5秒以内)に、ガーゼが当たっていた部分の肌の色を見ます。 4. はがしてから、さらに10分後に、もう一度肌の色を見ます。 〇アルコールパッチテストの判定 ・ 肌の色に変化なし→ALDH2活性型(白型タイプ
お酒を飲みはじめるとすぐに顔が赤くなるヒトがいる一方で、顔色を変えずに飲んでいるヒトもいます。顔がすぐに赤くなるヒトのほとんどは"お酒に弱いタイプ"だといえます。しかし、「自分は顔が赤くならないのでお酒に強いタイプだ。だからアルコール(エタノール)が身体から無くなるのが速いんだ」と思っていませんか?それは正しくありません。 実は、"エタノール"を分解(代謝)する能力はお酒に強い・弱いといった体質と直接的な関係はありません。 "アセトアルデヒド"を分解する能力がお酒に強い・弱い体質を決めているのです。(文献1) アルコールの分解についてはこちら アセトアルデヒドとは、アルコールが肝臓などで分解される際に発生するものです。身体の中でアセトアルデヒドを分解する酵素の主役は、"アルデヒド脱水素酵素(aldehyde dehydrogenase2、略してALDH2と呼ばれる)"であるといわれています
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く