No.7の補足への回答です。 (1)声帯は、基本振動と倍振動を同時に発生しています。たとえば、基本振動数 110 Hz で発声しているとすると、 110, 220, 330, 440, 550, 660, 770, 880, 990, 1100, 1210, 1320, 1430, 1540, … Hz の振動が同時に発生しているのです。 (2)ここで、口やのどをうまく動かして、共鳴振動数を700 Hz と 1300 Hz に調節したとします。すると、上に並んだ振動数のうち、共鳴振動数に近い660 Hz ~ 770 Hz の付近と、1320 Hz の付近が強められて口から出てくることになります。 (3)この声を他の人が聞くと、(たとえ基本振動の110 Hzが減衰して聞こえなかったとしても)倍振動の間隔を脳が判断して、《音程としては》110 Hz (音階のラの音)に聞こえます。しかし、700