窓から見える景色はいつも同じ。ただ色が変わったり雨や雪がふる以外は、いつも同じ。 そんなつまんない景色が、だけど私にとって唯一の生の外界。 めいっぱい開けた窓からくる風とか、花の匂いとか、雨の匂いとか、入りこんでくる雪とか、それが私の知ってる外の全部。 背伸びをしてギリギリ私の目が外を見れる位置にある窓は、30センチも開かないただの換気用。 外は『やま』と言う緑の盛り上がりと、それの窪みに白とか小さいツブツブのある場所だ。 あのツブツブは『まち』と言ってたくさんの人間がいるらしい。 そして上には『そら』と言う青いのが広がってて白いふわふわした美味しそうなのが流れてる。あれはたしか…そう『くも』だ。 『くも』が泣いて雨をふらしたり雪をふらしたりするらしく、風は『そら』が呼吸してできるらしい。 外が暗くなったり明るくなったりするのは『たいよう』とやらが出たり入ったりするかららしいけど、私の部屋
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