同人誌「斉藤由貴 自らを探す旅 1985~2010」発行しました。 すべてのアルバム・シングル・ビデオ作品・著書をレビュー。詳細はこちらへ。在庫切れ ≫≫≫≫≫斉藤由貴・全アルバムレビュー へ 斉藤由貴の音楽的な僥倖は、まずキャニオンの長岡和弘ディレクターの下に置かれたのが大きいと、私は思う。 長岡氏は、元々甲斐バンドに所属していただけあって、合宿レコーディングがなによりも大好きなのだ、という。(――実際、河口湖でのレコーデイングの話はよく斉藤自身からもでていた)。 それは歌手はもとより、プレイヤー・作詞・作曲者などを一堂に会してくり広げられる(――ちなみにアルバム「AXIA」制作の合宿中に手持ち無沙汰になって書いたのが松本隆の初の小説「微熱少年」なのだとか)。 ヒット曲のつくり方というのは、この時代から既に分業的・工場的になっていて、なかには、作詞・作曲など、大きくかかわったにもかかわら