世界で作られた母子の健康状態をつづる手帳。日本の古い母子手帳も手に取ることができるという=東京都港区で2016年11月21日、黒田阿紗子撮影 世界80カ国・地域 国際会議で展示へ 日本の母子健康手帳(母子手帳)をモデルにするなどして世界80カ国・地域で作られた母や子の健康状態を記録する手帳が23日、東京都渋谷区の国連大学で展示される。「第10回母子手帳国際会議」(国際母子手帳委員会など主催)に合わせたもので、会議出席者だけでなく一般にも公開。専門家によると、これだけの数の手帳が展示されるのは世界的にも初めてとみられる。母子の命を守るための有効なツールの世界への広がりが分かる。 1942年に「妊産婦手帳」として始まった母子手帳は、妊娠期から乳幼児期までの健康記録を1冊にまとめ、出産や子育てに必要な情報を得る手段としても活用されている。国際的な公衆衛生が専門の東大大学院の神馬征峰(じんばまさみ