→紀伊國屋書店で購入 「我々の問題としての「自己評価」」 中村うさぎ(作家) フランスで十数万部も売れたベストセラーとは、いかなる本であろうか? 翻訳タイトルは『自己評価メソッド』……そうか、「自己評価」か。それならば、現代日本人の抱える問題と無縁ではない。いや、むしろ我々の問題は、ほとんどこの「自己評価」の問題である、と断言してもよいくらいだ。 今年の夏、秋葉原の交差点に二十五歳の青年がトラックで突っ込み、通行人を無差別にナイフで殺傷した。世間を震撼させた、いわゆる「秋葉原通り魔事件」である。事件後、容疑者がネットに連綿と綴っていた独白が公表され、話題を呼んだ。「非モテ」「負け組」といった自嘲的なセルフイメージの描写から滲み出る、彼の極端な「自己評価」の低さが痛々しく印象に残った。 そう、我々の抱える心の問題のほとんどは、「自分自身を許せない」という点にある。「秋葉原通り魔事件」の彼が、
33歳になるころには 店長ぐらいになって お盆には嫁と子供を車に乗せて 実家に帰省して 川で遊んだり 高校野球を見たり メロン食べたりしてたはずなのに
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