「我々は今後5年間で、ジェンダー・イコーリティ(男女共同参画)を進める意義あるアクションを起こしていきます。広告やメディア、クリエイティブの産業と連携しながら」 世界最大と言われるクリエイティブの祭典(アワード)であり、近年では国際ビジネスカンファレンスとしても注目を集めるカンヌ・ライオンズ(以下、カンヌ)。今年カンヌの席上でこう宣言したのは、P&Gのマーク・プリチャードCBOである(CBOは最高ブランド責任者)。 P&Gは"世界最大の広告主"と言われる。同社マーケティング部門のトップによるコメントは、世界のマーケティング業界全体に影響を及ぼしうるだけにこの発言は大きいのだが、果たしてその真意はどこにあるのだろう? そもそもなぜ、大企業のマーケティング部門トップの男性が、世界の聴衆を前に「ジェンダー・イコーリティの推進」を熱く語るのか? 読者の中にはそんな疑問を持つ方もいるかもしれない。
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