静岡県裾野市の市民文化センター大ホールで先月下旬、舞台上のスプリンクラーが突然作動し、演奏直前のオーケストラの楽器の多くが水をかぶった。オーケストラは13日記者会見し、被害の実情と市の対応への不信を訴えた。 被害を受けたのは「シンフォニエッタ静岡」(焼津市)。市や楽団によると、スプリンクラーから水が出たのは9月24日午後1時ごろ。この日はセンターなどが主催する公演「オーケストラを聴こう!」が予定されており、舞台上には出演する同団の楽器が置かれていた。 舞台で練習していたコントラバス奏者の土田卓さん(39)の耳に突然、大雨のような「ザーッ」という音が聞こえてきた。急いで舞台袖に引き上げると、天井から水が降る中、楽器を避難させる団員たちの姿が目に入った。手分けして楽器を運び、手元にあったタオルや服で拭いたという。 団によると、被害を受けたのは少なくとも100点以上。会見した同団の中原朋哉・芸術