杜牧ー150 秋晩与沈十九舎人 秋の晩 沈十九舎人と期して 期 遊樊川不至 樊川に遊ばんとするも至らず 邀侶以官解 侶(とも)を邀(むか)うも 官を以て解かれ 泛然成独遊 泛然(はんぜん)として 独遊(どくゆう)を成す 川光初媚日 川光(せんこう) 初めて日に媚(うるわ)しく 山色正矜秋 山色(さんしょく) 正(まさ)に秋に矜(おごそ)かなり 野竹疎還密 野竹(やちく) 疎(まば)らに還(ま)た密(しげ)く 巌泉咽復流 巌泉(がんせん) 咽(むせ)びて復(ま)た流る 杜村連潏水 杜村(とそん)は 潏水(けつすい)に連なる 晩歩見垂鉤 晩(くれ)に歩めば 垂鉤(すいこう)を見る ⊂訳⊃ 友を招いたが 仕事でだめと言ってきた そこで気ままに ひとりでゆく 川の面に きらめく光 山の姿は おご