松山英樹のサンデーアフタヌーンは震えるスタートから始まった。 1番の第1打をいきなり大きく右に曲げてボギー発進。2位との差は、4打から1打に縮まった。 緊張で硬かった表情は、さらに硬くなった。しかし、2番のバーディーと3番のナイスセーブで、彼は自分を取り戻し始めた。そうやって最初の山を自力で越えたことで、勝利にまず一歩近づいた。 そこから先は淡々とパーを拾い、8番、9番の連続バーディーで5打差へ抜け出した。 しかし、震えそうな瞬間は、終盤にもう一度、訪れた。同組のザンダー・シャウフェレが4連続バーディーで迫り、15番でボギーを喫した松山とは2打差へ。 だが、シャウフェレは16番で池に落とし、トリプルボギーで自滅した。他選手も追い上げられず、すでにホールアウト。 それは、スコアを伸ばせなかった他選手たちが松山を楽にしてくれたのではなく、松山の群を抜く着実なプレーぶりが、他選手たちを圧倒し、抑