中国の若者に起業ブーム 万博効果、消費にも関心 2010/10/31 21:07 中国政府が上海万博に課したのは、輸出と投資頼みからの脱却、消費を中心とした内需拡大型への経済構造の転換だった。狙い通り万博を契機に消費への関心が高まり、若い世代では起業ブームが起きている。上海に近い江蘇省無錫市の20代のOLはまもなく雑貨・文具ショップを開業する。浙江省富陽市の20代の大学生も土産物店の準備を進める。2人に共通するのは上海万博が起業のきっかけとなったことだ。OLは万博会場で見かけた雑貨をかわいらしく感じ、雑貨ビジネスを思い立った。男子学生は地元で万博グッズの店舗運営に携わったことが起業理由だ。 実は上海万博は出展者からは「内国博覧会」と呼ばれていた。欧州のパビリオン関係者は「来館者のほとんどすべてが中国人だった」と証言する。1人当たりGDP(国内総生産3000ドル台の庶民が、1万ドル超の上海に