【おおぬまのうきしま / 出羽の大沼 / 浮島大沼】 国の名勝にもなった山岳信仰の天然湖沼 ため池100選に選定されている馬神池を左に見ながら県道112に導かれ、朝日連峰の長大な西麓を上っていく。途中、断崖の厳しい渓谷に身が固まる思いがしたものの、標高を見ればたかだか300mそこら。日本海からも太平洋からも遠い列島の中心近くという立地だけに不思議な感じである。 この県道の終点に小さな集落があり、国の名勝「大沼の浮島」を示す道しるべがあった。 指示に従い枝道を500mほど上るとどん詰まりに浮島稲荷神社の未舗装駐車場。大沼に会いにきたのに、神社の駐車場に駐車していいかなと迷いもしたが、大沼は飛鳥時代に修験者によって見そめられ、早くも古代に開基された霊地。いわば沼そのものが御神体といえるだろう。沼を拝すること、すなわち参拝といってよいとか理屈をこねる必要もなく、駐車場の少し下には観光客用の立派な
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