常々思うが、人間の欲求や心理を体系的に著した内容の本は少ない。それは人間の行動がそれほど多様化し、予測不可能で、カオスであり、確率的曖昧さを持ち、内なる部分は自分自身でしか語れず、後は行動としてのみ出るところの現象論としてしか語れないからである。 マーケティング論はそういった部分を解決するための方法であるが、欲求や心理についてというより、市場調査や戦略の重要性を説くものである。 世界を概念的にでも日本全体を捉えられてしまうがゆえに、ミクロである自分とマクロとしての世界との間には大いなるイメージやふるまいの差があり、しばしばそのギャップに苦しむことになる。自分はその局所的な現象しか見ていないが、それが世界のすべてと思い込んでしまう、あの現象だ。ネットなんか見ていると、ネットは当然毎日みんなみているだろうし、SNSやブログ、ゲームなどをやっているんだろうと。自分の行動に類するものとして当てはめ