【ソウル=竹腰雅彦】韓国が自国の北京五輪メダリストの一斉凱旋(がいせん)パレードを計画、大会閉幕まで選手の帰国を認めず中国に足止めしており、「スポーツの政治利用」「独裁政権時代の発想」などとの批判が出ている。 パレードは25日にソウルで行われるが、朝鮮日報(電子版)によると、当初は予定になく、競泳で韓国史上初の金メダルを獲得した国民的英雄、朴泰桓(パクテファン)選手は19日の帰国をキャンセル。 射撃種目金メダルの秦鍾午(チンジョンオ)選手も北京空港で飛行機に乗る直前、選手村に呼び戻された。 パレードを主催する大韓体育会は、メダリストは大会後、選手団本隊と共に帰国するのが「慣行」と説明しているが、前回のアテネ五輪では、11人のメダリストが大会期間中に帰国しているという。 韓国は、1992年のバルセロナ大会以来となる2ケタの金メダルをすでに獲得。国民が五輪に熱中する中、米国産牛肉の輸入再開問題