面白いゲームに出会ったとき、あなたはどういうふうにその面白さを説明するだろうか。 たとえば、そのゲームは「没入感」がすごくて、それでいて「インタラクティブ」でもあり、プレイヤーひとりひとりが独自の「ナラティブ」を味わえるゲームだ、と書いたとしよう。 しかし、ここまで書いたところであなたは自分の文章を読み直し、考え込んでしまう。 「没入感」という言葉で済ませてしまったけれども、そもそも「ゲームに没入する」とはどういうことだろう? 「インタラクティブ」だとなぜ良いんだろう? 小説や映画では体験できない、まさにゲームらしい物語だと言いたいんだけど、「ナラティブ」という言い方で合っているのだろうか? ……そもそも、「ゲームらしさ」って何だろう。……そもそも、ゲームとは何なのか。 こうしたゲームにまつわる問いに真正面から取り組む、ゲーム専門の学問がある。それがゲームスタディーズだ。 ゲームスタディー