<健常時> ビリルビンとは、古くなった赤血球が破壊されるときに生成される黄色い色素です。 ビリルビンは血液で肝臓に運ばれ、胆汁中に捨てられます。 肝臓で処理される前のビリルビンを「非抱合型(間接)ビリルビン」※1、処理された後のビリルビンを「抱合型(直接)ビリルビン」といい、あわせて総ビリルビンと呼びます。通常、総ビリルビンは血液中にごくわずかしか存在していません。 ※1 抱合とは、ある物質をつけて水に溶けやすくする反応 <異常時> 肝障害により胆汁うっ滞※2が生じると、胆汁中の抱合型(直接)ビリルビンが血液中に漏れ出し数値が上がります。 非抱合型(間接)ビリルビンは、通常より過剰に赤血球が破壊されると数値が上がります。 また生まれつき非抱合型(間接)ビリルビンを抱合する酵素が少ない人は数値が上がります。 慢性肝炎、初期の肝硬変ではあまり上昇しませんが、肝硬変が進展、非代償化(肝不全の進行