北海道新幹線札幌駅のホーム位置が、現札幌駅から200~300メートル離れた「大東(おおひがし)案」で決着することが9日、固まった。現札幌駅に併設する「現駅案」を推す建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構が大東案容認に転じた。これにより、問題を協議してきた機構とJR北海道、道、札幌市、国の足並みが大筋でそろった。12日の5者協議で技術的な課題などを詰め、今月中に正式決定する。 大東案はJRが提案し、道が支持、札幌市は同案を軸に検討している。国も地元意見を重視する方針。機構は現駅案を推していたが、北海道新聞の取材に幹部が「われわれは地元意見を尊重する。JRが(現駅案との工費の)差額を負担するのであれば、おのずと結論は見えている」と述べた。