事業主勘定とは法人の場合は「経営者=個人」「事業=法人」というように事業とプライベートを明確に区分できます。 しかし、個人事業の場合は「経営者=個人」「事業=個人」です。経営者も事業も同一の個人のため、事業とプライベートを区別するのが困難な場合があります。例えば、個人名義の車両を事業とプライベート両方で使用するような場合です。また、個人事業には報酬や給料といった概念がありません。 したがって、個人事業主の生活費が必要な場合、事業用口座からお金を引き出すことになります。逆に、事業資金が足りなくなってプライベートの口座から事業用口座に入金することもあります。このように、事業と関係のない預貯金等の引き出しが発生した場合に使われるのが「事業主勘定」です。 「事業主貸」と「事業主借」は名前を混同しやすく、仕訳の貸方借方との違いに戸惑うなど、理解に時間がかかるといわれています。具体例をもとに、「事業主
