1月15日、スイス国立銀行は対ユーロでのスイスフラン相場の上限撤廃を突然発表した。 これを受けてスイスフランは1ユーロ=1.20スイスフランを突破して急伸。一時、およそ20分の間に、40%も上昇した。その後、値を戻し、現在(日本時間22時45分)、1ユーロ=1.02スイスフラン付近で推移している。また、フォレックス・ドットコムでは、急激なボラティリティの高まりを受けてスイスフランの取引を一時停止している。 一方、スイス企業の株価は急落。特に、スイスの2大銀行、UBSが一時11.3%、クレディ・スイスが一時12%まで大幅に値を下げた。また、フラン高により輸出への影響を嫌気され、スイスを代表する時計メーカー「スウォッチ」も一時15%急落した。 ユーロ危機が襲った際、安全資産とされるスイスフランが積極的に買われ、過度にスイスフラン高が進行した。スイス経済が大打撃を受けるのを避けるため、スイ