デジタル元、導入大詰め 新型コロナも後押し―中国 2020年05月05日13時32分 束になって並べられた人民元紙幣=2018年8月、上海(AFP時事) 【北京時事】中国で「デジタル人民元」導入に向けた取り組みが大詰めを迎えている。5月からは一部都市で実証実験がスタート。紙幣や硬貨を通じた新型コロナウイルス感染に対する警戒感がくすぶる中、「非接触」への流れも導入の機運を後押ししている。 中国が覇権を狙う先端技術「ABCD+5G」とは【コメントライナー】 中国人民銀行(中央銀行)は2014年にデジタル元の研究に着手。昨年夏には人民銀幹部が「すぐにも実施可能」と強調するなど、中銀発行の法定通貨では世界初のデジタル通貨が間もなく登場するとの観測が高まっている。 人民銀が発行するデジタル元は市中銀行を経由して利用者に届き、既に広く普及しているスマートフォンの電子決済サービスを通じて流通する見込み。