赤身肉と加工肉は、心疾患や特定のがんに罹患するリスクや死亡の危険性を高める要因だとして、医師や公衆衛生当局、科学者たちは長年、そうした食品の摂取を減らすよう勧めてきた。 そうした取り組みが功を奏し、アメリカ人が赤身肉を食べる量は、20年前に比べて減ってきている。ところがここにきて、その流れが逆転する懸念が生じている。 専門家14人で構成される国際研究グループが2019年10月1日、栄養に関する新たな推奨ガイドラインを発表。「赤身肉の摂取を減らすべき」というアドバイスは十分な裏づけがなく、私たちはこれまでと同じ量の肉を食べ続けてよいと主張しているのだ。 研究論文の共著者で、カナダ・ダルハウジー大学で地域の健康と疫学を研究するブラッドリー・ジョンストン(Bradley Johnston)准教授は、「全員とは言わないが、大部分の人にとって、赤身肉ならびに加工肉をこれまで通りに摂取し続けることは正