2014年10月16日、株式会社リクルートホールディングスは今年最大の上場をはたした。リクルート創業者である江副浩正氏は、在学中に東京大学新聞で広告営業を始め、その仕事を発展させる形で卒業後に起業した。昨年2月に逝去した江副氏「唯一の上司」、東京大学新聞OBの天野勝文氏に、リクルートの原点となった東京大学新聞時代の江副氏の話を聞いた。 −−10月16日、1961年に創業したリクルートは上場をはたしました。 3人で始めたベンチャービジネスが、50数年後に従業員3万人、売上高1兆2千億円、時価総額1兆8千億円の巨大企業に大化けするとは、全く想像できませんでした。おとなしい、ひ弱な感じさえした東大生時代の江副君が…という思いは今でもあります。 −−天野さんと江副さんの出会いを教えていただけますか? 江副君の自伝『かもめが翔んだ日』に東大新聞との出会いが描かれています。江副君が東大に入学したのが1