はじめに 昨日、 ScalaMatsuri 参加者の一人から、タイトルの用語について、どういう使い分けをされているのかがわからない、といった質問があったので、処理系と言語の区別という観点も踏まえてちょっと整理しておきます。Eugene Yokotaさんから聞いた話としては、Scala 3という用語についてちょっと違う意味合いもあるようなのですが、その辺はツッコミ入れてくださるのではないかと期待しています。 Scala 2019年6月30日現在、普通にScalaといったらプロダクションで普通に使われているScalaの処理系(scalacなど)を指す場合と、その処理系が対象とする言語そのものを指す場合の用法の大まかに二通りがあります。この辺の使い分けは話の文脈に多分に依存していて、たとえば、「Scalaはコンパイルが遅い」「Scala 2.12でコンパイル速度が15%(詳細な数値は忘れました)