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ほん・の・あれこれに関するsuganokeiのブックマーク (5)

  • SNSの囚われ人達に読ませたい一冊、『悪童日記』

    『悪童日記』はハンガリー出身の女性作家アゴタ・クリストフが1986年に発表した中編小説である。以来、世界の20ヶ国で翻訳・出版されており、日では1991年、堀茂樹の翻訳により早川書房より発行された。2001年に文庫化され、昨年に21刷を数えている。 海外小説だからといって、かまえる必要はない。東欧らしき国境付近の小さな町が舞台であるが、覚えにくい人名や地名は出てこない。最初のページこそマンガレリ『おわりの雪』みたいな少年の微妙な内面を描いた心象小説か?と思わせるけれども、ページをめくるとその予想は大きく裏切られる。 読者はたちまち、文章の速さに身を委ねることになる。双子の少年が、戦時下の窮乏を凌ぎ、生き抜くために知恵を絞りだすさまに魅了される。みずからに課した一つひとつの試練を遂行していくことで、彼らは強く、逞しく成長する(ただし、かなりいびつに)。そして読者は、次はどんな出来事が起き

    SNSの囚われ人達に読ませたい一冊、『悪童日記』
    suganokei
    suganokei 2019/03/02
    「悪童日記」、ハードボイルドかつ、禅的簡潔さの記述。今度読もう。
  • 真夏の古書など - 漁書日誌 3.0

    暑い。東京は最高気温36度であった。 池袋リブロの古書市をはじめ、神保町、ネット古書店やヤフオクやら近所の店やらで買ったものを記しつつ、見に行った芝居などにも記しておきたい。 今西汎子「巴里より愛する母へ」(実業之日社)昭和16年5月16日初版少痛300円 紅野敏郎他編「展望 戦後雑誌」(河出書房新社)500円 バルッツィ「近代政治哲学入門」(法政大学出版局)700円 ピンチョン「スロー・ラーナー」(ちくま文庫)200円 粕谷一希「二十歳にして心朽ちたり」(新潮社)100円 網代毅「旧制一高と雑誌「世代」の青春」(福武書店)300円 神林恒道「シェリングとその時代」(行路社)2000円 正延哲士「最後の愚連隊」(幻冬舎アウトロー文庫)200円 郡司正勝「かぶき発生史論集」(岩波現代文庫)300円 松岡心平「宴の身体」(岩波現代新書)400円 下から三冊の文庫が池袋リブロ古書市にて買ったも

    真夏の古書など - 漁書日誌 3.0
    suganokei
    suganokei 2017/07/30
    芥川龍之介の絵本「三つの宝」、妹尾河童の「少年H」で知ったのだが、一度実物を見てみたい。表題作が秀逸。青空文庫で読める。
  • 『バドティーズ大先生のラブ・コーラス』ウィリアム・コツウィンクル - 読書感想文(関田涙)

    The Fan Man(1974)William Kotzwinkle ウィリアム・コツウィンクルの小説のなかでは『ファタ・モルガーナ』が一番好きと書きましたが、それとは対極にありながら、別の意味で愛すべき作品が『バドティーズ大先生のラブ・コーラス』(写真)です。 いや、対極というのは正確ではないかも知れません。片や世紀末の退廃的なパリ、片や一九七〇年代のニューヨークと雰囲気はまるで違うものの、『バドティーズ大先生のラブ・コーラス』だって現代(当時)の立派な幻想文学といえるからです。 さらには、カバー袖のカート・ヴォネガットの「ほとんど非の打ちどころのない軽妙な作品である」という絶賛コメントどおりの切れ味鋭いスラップスティックでもあります。 サンリオSF文庫の多くは、後に他社の文庫で復刊されました。ところが、コツウィンクル、R・A・ラファティ、ジョン・スラデック辺りは放置されたままです。

    『バドティーズ大先生のラブ・コーラス』ウィリアム・コツウィンクル - 読書感想文(関田涙)
    suganokei
    suganokei 2017/02/03
    バドティーズ先生、最高。ぼくの理想の元型♬
  • あーす・じぷしーの物語 - 「思い込み」から自由になるって、どーゆーこと?

    [の紹介] Naho & Maho「EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)」 Kindle版 Naho & Maho「EARTH GYPSY(あーす・じぷしー)」 単行 ------------------------------ ぼくたちは生まれた瞬間から「思い込みのかご」を自分の周りに作り始める。 そう聞いたら、どう思いますか? そして、多くの人は、丈夫に作ったその「かご」の中で、「かごの鳥」のような人生を送っているのだとしたら? 「かごの中の暮らし」が悪いっていうわけじゃないんですよ。 「かご」は安全のために役立ちますから。たとえば、「かご」の扉を閉めておけば、誰かが勝手に入ってくるのを防げます。外に出るときは扉を開ければいい。 ところがです。「かご」の外に出るのが億劫になり、不安になり、一生を「かご」の中で過ごすとしたら、どうでしょう? なんだか、退屈な気がしませんか!?

    suganokei
    suganokei 2017/02/01
    「あーす・じぷしー」という自由な生き方を実験中の双子の姉妹、Naho ちゃん、Maho ちゃんのお話の紹介に、「思い込みから自由になる」生き方のすすめを合わせて書きました。
  • The Shadow

    suganokei
    suganokei 2016/11/02
    村上春樹がアンデルセン文学賞受賞のスピーチで触れたアンデルセンの「影」英語訳。「ドリアン・グレイの肖像」を思い出させる、苦い味わいの幻想小説。
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