最近日本のスタートアップが活気づいている。学生を含め、多くの若者が会社を立ち上げ、明日のザッカバーグの夢を見ている。 (その夢の姿は往々にして『ソーシャル・ネットワーク』そのままだ) だがきっとその夢は一生叶うことはない。残念ながら。 グレアムの言葉にしたがって楽天家を演じている日本人起業家の皆さんは私に向かってこう言うだろう。「どうして君はそんなこと言うんだ? 俺たちは世界を変えるんだ。大変かもしれないがそれは不可能ではない。『Facebook』を見ろ」 オーケー、オーケー、確かに起業家は世界を変える力を持つ。それはすばらしいことだ。 だがそもそもあなた方は起業家なのか? ザッカバーグなのか? 自問してみよう。残念ながら違うことに気づくはずだ。あんた方はただの“タレント”だ。 日本のスタートアップ環境は極めて特殊である。 そもそもスタートアップと言って良いのかさえ分からない。