長野県の特別養護老人ホームでおやつを食べた入居者が死亡した事故で、業務上過失致死罪に問われた准看護師に有罪判決が出され、介護現場に波紋が広がっています。 この裁判をめぐっては、弁護団が「介護の未来がかかった裁判」と訴え、准看護師を支援する会が立ち上がった。無罪を求める署名は全国の介護・医療関係者などから44万5千筆超が集まった。 現場や専門家が特に危機感を抱くのが、介護にあたった個人が刑事責任を追及された「異例さ」だ。介護事故は、損害賠償を求める民事事件で扱われるのが一般的だからだ。今回の事故ではすでに、特養側が損害賠償金を支払う示談が成立している。 弁護団の木嶋日出夫弁護士は…