7000年前の人類に起きた奇妙な出来事。子孫を残せる男性が激減、女性17人に対してたった1人。その理由とは? 記事の本文にスキップ およそ7000年前の新石器時代、人間の遺伝子の多様性に奇妙なことが起こった。 それから2000年以上、アフリカ、ヨーロッパ、アジアで、Y染色体遺伝子の多様性が減少し、子孫を残せる男性が女性17人に対してたったひとりという状態になったという。 いったいなぜこのようなことが起きたのだろう? 父系クラン同士の戦争が原因? アメリカ・アリゾナ州立大学のコンピューター生物学者、メリッサ・ウイルソン・セイヤーズらの研究グループによるモデル解析によると、この謎めいた現象を引き起こしたのは、父系クラン(集団)同士の戦争が原因だという。 人間の遺伝子的多様性の減少は、現代の人類の遺伝子パターンをベースに推論すれば、初めてのことではない。だが、こうしたことはたいてい人口全体に影響