司馬正次筑波大名誉教授(左)の説明に、真剣な表情で聞き入るインドの若手エリートビジネスマンたち=3月7日、東京都渋谷区のJICA東京国際センター(豊吉広英撮影) 世界に優秀な人材を供給していることで知られる「人材大国」インド。その中でも、これからの製造業を担う若手エリートビジネスマン30人が、“モノづくり”を学ぶために訪日した。経済の低迷が続き、閉塞(へいそく)感が漂う日本。彼らが分析する「ニッポン」の強みと弱点は、これからの日本が進むべき道を示してくれているようにも映る。(豊吉広英) ■スーパーエリート集団 「ハイ、ワラッテ!」 今月7日、東京・両国駅そばの江戸東京博物館。覚えたての日本語で来場者に写真撮影を頼んでいるのは、国際協力機構(JICA)が支援する「インド製造業経営幹部育成支援プログラム」(VLFM)の若手管理者育成コースで学び、その一環で来日した30歳前後のビジネスエリートた