【ローマ=石田博士】ローマ法王庁(バチカン)は8日、退位したベネディクト16世の後任を決める秘密選挙「コンクラーベ」を12日から始めるとの声明を発表した。8日の枢機卿会議で決まった。 コンクラーベは教会法で「法王の座が空位になってから15日以降20日以内」と定められている。ただ前法王が約600年ぶりに存命中に退位した今回は葬儀などがない。このため、前法王が「投票するすべての枢機卿がそろった段階で始めてよい」と前倒しを認めていた。日程を決める枢機卿会議は4日から始まった。 投票権は80歳未満の枢機卿が持つ。今回投票するのは115人。 関連記事ベネディクト16世は「名誉法王」 退位後の呼称決まる(2/26)英カトリック教会最高位、辞職 「不適切な行為」で告発(2/26)最後の正午の祈りに10万人 法王「奉仕し続けます」(2/25)〈ロイター〉退位表明のローマ法王、一般謁見で信徒8000人か