1枚の葉書が出てきました。大学生のとき古書店で購入した、300円という鉛筆書きの文字が裏表紙を開くと見える『フランス語の入門』(白水社)に、買ったときから入っていた葉書です。捨てられずにいたことは記憶にあります。その後、本の頁にはさまれ数度の引越に耐えた葉書が、年末年始の片付けで再発見されたというわけです。あらためて見ると丁寧なカラーの版画が印象的な、美しい葉書です。 葉書は東京都練馬区の人から同区内の人にあてたもので、何年も前の美術大学の学園祭イベントのお知らせでした。当時住んでいた区内でしたが縁もゆかりもない場所でしたし、古いものなので特に届けようとも考えず、だからといって捨てることもせずにいました。(買った古本屋さんに持っていけばよかったのかも知れません。) ところが、今はインターネットの時代です。ふと思いついて差出人の名前で検索したところ、その方のFacebookアカウントらしきも