インタビュー 2010年5月20日 システムインテグレーターとして探査機を開発したNECのプロジェクト・マネージャー萩野慎二は、NECの技術陣を率いて、宇宙航空研究開発機構・宇宙科学研究所(JAXA / ISAS)川口淳一郎教授の強力なリーダシップのもと、各大学/研究所の要求に耳を傾け、他のメーカーとも協力して問題の解決策を模索し、矛盾する様々な要素をまとめ上げ、「はやぶさ」という世界にたったひとつの探査機を作り上げた。開発が始まった1997年から、14年。彼は「はやぶさ」の打ち上げを見送り、運用に参加した。 「はやぶさ」を知り抜いた男は、今また、運用チームの一員として最後の運用に参加している。はやぶさの再突入カプセルを、無事オーストラリアのウーメラに降下させるために。