経済産業省は2011年5月25日、東京電力、東北電力管内で大口需要者(契約電力が500kW以上の使用者)に対してピーク電力を15%削減する電力使用制限令を発表した。東京電力管内は7月1日から9月22日の平日午前9時から午後8時、東北電力管内は7月1日から9月9日の平日午前9時から午後8時が電力使用制限の対象となる。 電力使用制限令では15%の削減率が緩和される分野が設定され、ICT分野ではデータセンターや通信設備といった情報処理システムが対象となった。ピーク電力の削減率が0~10%に緩和される。安定的な経済活動と社会生活に不可欠であり、かつ電力使用の変動幅が小さいことが理由だ。 具体的には、昨年の電力使用制限期間における使用最大電力と使用最小電力の変動率を基準に、変動率が10%未満の場合は削減率0%、10%以上15%未満の場合は削減率5%、15%以上20%未満の場合は削減率10%とする([