アルゼンチンの研究チームが、温室効果ガス排出の削減につながるかもしれない新技術を開発しました。それはなんと温室効果の原因ともなる牛の「げっぷ」を燃料に変換するという画期的な方法です。 アルゼンチン国立農牧技術院(INTA)の手によるこの新技術は、牛の胃につないだチューブから消化ガスをタンクに集め、その後メタンガスを分離するというもの。メタンガスは、自動車や発電所などで使われている天然ガスの主成分です。 INTAの動物生理学グループの責任者ギレルモ・ベラ氏は「(集めたガスを)圧縮すれば天然ガスと同じになる」と説明。「現段階では実用的なエネルギー源とは言えないが、化石燃料の埋蔵量が問題になる2050年という未来を見据えれば、代替手段になる」と述べました。 牛は1頭当たり1日250~300リットルの純粋メタンを排出しますが、これは冷蔵庫を24時間切らずに使うのに十分な量だといいます。 アルゼンチ