「1Q84」への落書き被害を受け、利用者に注意を呼びかける文書が掲示された大阪市立中央図書館のカウンター=大阪市西区 大阪市立中央図書館(西区)所蔵の村上春樹さんのベストセラー小説「1Q84」に、特定の個人を中傷する落書きが見つかり、図書館が器物損壊容疑で被害届を出していたことが18日、分かった。本への落書きで被害届が出されるのは異例。この本は数カ月以上の予約待ちで、不特定多数の目に触れる恐れがあり、大阪府警西署が捜査している。 同図書館によると、落書きが見つかったのは6月2日と15日。2日はBOOK1(第1巻)に2カ所、15日はBOOK2(第2巻)に2カ所落書きされているのが確認された。特定の個人名や飲食店の名前を挙げ、「犯罪にかかわっている」「違法薬物に注意」などと中傷する内容だった。いずれも筆跡や内容が似ており、同一人物が書いたとみられる。 貸し出した本の一部が切り抜かれたり、書き