【ワシントン=伊藤宏】米国務省のクローリー次官補(広報担当)は8日の記者会見で、同省のメア日本部長が沖縄県民を「ゆすりの名人」などと発言したとされる問題で、訪日するキャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が「この件が引き起こした影響について、個人的に謝罪する」との見通しを明らかにした。 キャンベル氏は9、10両日に日本を訪れ、外務・防衛両省の担当局長らと会談する予定で、こうした場で日本側に謝罪する方向だ。 国務省は、メア氏の発言について「報道された発言は正確ではなく、国務省の見解も反映していない」との立場だが、沖縄県議会が抗議決議をするなど、同県内では強い反発が広がっている。 米政府は、こうした動きが米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題など、日米関係に悪影響を与えることを懸念。対日政策の責任者のキャンベル氏が、事態の収拾に乗り出すことになった。 謝罪は発言そのものについ