井上俊之は、デビュー当時の『GU‐GUガンモ』で業界の注目を集め、以来、 『AKIRA』、『MEMORIES』、『GHOST IN THE SHELL』、『人狼』、『BLOOD THE LAST VAMPIRE』、『千年女優』と、次々と話題作に参加し、素晴らしい仕事を残してきた。その作画の質の高さ、仕事の確実さから、「パーフェクトなアニメーター」とまで言われている。 キャラクターデザイナーや作画監督になるよりも、むしろ、1人の原画マンとして「動き」を追究していきたいと考えているのだそうだ。現在は、より人間の動作を忠実に再現した、リアルな芝居を描く事を目標にしている。 また、彼のアニメに対する愛情と造詣は、大変に深く、後進に対する指導にも力を注いでいる。「animator interview」第2回では、そんな彼の足跡と、作画に対する考えについてうかがう事にしよう。 2000年12月5日