今日ご紹介する盤は、富士山の麓にある山梨県内の某陶芸工房でたまたま聴いた一枚だ。 ボクがなぜそんな所にいたのか・・・それはここでは詳しくは述べない・・・ ただ、ボクは大変疲れていた。 一緒に旅をしていたのは、共に八十路も後半の父と母であった。 痴呆症とはいわないまでも、共にいることが、親子ながら辛くてストレスを貯め込んだ旅の途中であった。それでも老夫婦は仲良く、無邪気に、立ち寄る先々で土産物をあさっては、店員や他のお客さんに煙たがられていた。 5分でもいいから自分の世界が取り戻したい気分だった。 足が勝手に土産物屋の前にある陶芸工房の方に向いた。中は静かで観光客と思われる何人かが、茶碗かコーヒーカップになるはずの造形物に最後の仕上げをしているところだった。かたちが一応出来れば、数日後には窯で焼かれた完成品が、その人達に楽しかった旅のメモリアルとして届けられるのだろう。 山から吹き降ろす涼し
Les Liaisons dangereuses DVD Gerard Philipe et Jeanne Moreau dans Les Liaisons dangereuses (1959) 危険な関係(1959年) Les Liaisons dangereuses 映画の原作はフランス革命以前の退廃的なロマン主義の影響で風俗が乱れた時代といわれる18世紀に、フランスの作家「Pierre-Ambroise-Francois Choderlos de Laclos(ピエール・コデルロス・ド・ラクロ)」が1782年に出版した書簡体小説「Valmont(ヴァルモン)」です。 Roger Vadim(ロジェ・ヴァディム)監督が舞台を現代のパリに移して「危険な関係」をヌーヴェルアーグ風に映画化しました。 無情で冷酷な女たらしの外交官のヴァルモンと、もっと上手の妻のジュリエットの危険な恋愛ゲームの
text by kazgadd 情報に疎いというのは、まったく困ったものです。 ケニー・ランキンが今年の6月7日に肺癌で亡くなっていたそうですね。 1940年2月生まれですから、享年69歳でした。 デビューは意外と早く、ファースト・アルバムをリリースしたのが1967年。それから40年あまり、息の長い活動を続けてきましたが、残したアルバムは(ベスト盤をふくめて)15枚ですから、決して多作の人ではありません。 2002年に発表したこのアルバムが遺作となるのでしょうか。 彼の歌は「上手い」というよりも、マイケル・フランクスやジェフ・マルダーのように「味」と「センス」で勝負する、といった感じ。曲は十分おしゃれなんですが、気負いがなく、気取らず、あくまでも自然体のように感じられます。 歌唱力で勝負するでもなく、オリジナル曲の出来映えで勝負するでもないとなると、いったい何で勝負するのかということになり
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