何か新しいことを学ぶ、目標を立ててそれを達成する、あるいは、日常の雑事をこなす。こうした時には、とかく脇目も振らずに目先の課題をやりきることに集中してしまいがちです。 でも、何かを極めたいと切に願い、大胆な発想の転換を求めているのなら、「ダブルループ学習」という方法を使ってみてはいかがでしょうか。これは米紙『ニューヨーク・タイムズ』でも紹介された思考法です。ダブルループ学習は、いわば強制的な自省とも言えます。自分が今までにやってきたことや、目標達成のために立てた計画そのものを、あえて疑いの目で見てみよう、というわけです。 1970年代に、ハーバード・ビジネス・スクールでビジネス理論を研究していたクリス・アージリス氏(ちなみに、90歳の今も健在で、同大学の名誉教授職にあります)は、組織や個人が計画を阻む障害に行き当たった時にとる行動について研究を始めました。 同氏は、障害に対するもっとも一般
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