突然母が訪れる インターホンを鳴らされ呆然と立ち尽くす私。 母がモニター画面から姿を消した。 玄関のドアを「ドン!ドン!」と叩いた。 仕方がなく玄関のドアを開けた。 母の顏はいつも問題を持ってくる時に見せる表情だった。 そして憔悴しきった表情でしゃべりだした。 私の心臓の鼓動は早くなり、自分でも分かるぐらいだ。 心の中で冷静になれと自分に言い聞かせ、母に何の用と問いかけた。 母は私困ってますMAX状態で私に話し掛けてきた。 今住んでいるアパートの契約更新と保険の手続きで保証人が必要だと。 その保証人になって欲しいと言ってきた。 私が保証人にならないと自分が部屋から退去させられてしまうと、今にも泣きそうな表情を浮かべ、たどたどしくしゃべる。 もう完全に演技派な母。 もしかしたら劇団にでも入ったら良い演技ができるのではないだろうか? 3年前にテレビを買う代わりに関わらないで欲しいと伝えたはずだ