天才的な経営手腕で、ソフトバンクグループを一代にして大企業に育て上げた孫正義氏。側近や社員らは「つまらないヤツ」と思われないように、必死に食らいついたという。そんな孫氏が会議で大事にしたこととは?(イトモス研究所所長 小倉健一) ◇◇◇ ● サンダル姿で現れた孫正義 ソフトバンクを創業した孫正義氏は、日本を代表する実業家であり、投資家だ。インターネットの黎明期からその重要性に気づき、今では通信、AI、IoT、ロボティクスなどの最先端技術にまで事業を広げている。 1995年に「米ヤフー」へと投資し、1996年に国内初の商用検索サイト「Yahoo! JAPAN」を開始した。1999年にジャック・マーが創業した「アリババ」に対し、2000年には巨額の投資を決断。 2006年にボーダフォンを買収、2017年にソフトバンク・ビジョンファンドを設立した。こうした巨額の投資を続ける中で、孫正義氏はソフト