日本のライブ・エンタメ市場は、北米に次ぐ巨大市場に成長しており、その規模は2015年に5,000億円を超えた。しかし、さらなる発展のためには、国際展開に向けた施策が必要だ。笹井氏は「コンテンツ、プロモーション、会場という観点から、ハードとソフトの両面での基盤整備が重要です」と強調する。 たとえばコンテンツについては、海外展開のために、どんなニーズがあるのかを考えなければならない。「グローバル市場を最初から視野に入れて、クールジャパンや伝統芸能だけでなく、ノンバーバル(非言語)なパフォーマンスや新技術を駆使したコンテンツづくりも求められるでしょう」(笹井氏) プロモーション面でもインバウンドの興味を分析し、日本独自のコンテンツを発信したいところだ。実際に集客ができても、彼らを収容する会場がなければ始まらない。そこで会場整備も急務といえる。また観光後に何か舞台を見る際には、チケットの購入方法や