東京都港区の通信販売会社(解散)元社長の30代の男性について、霊感商法の収入を申告せず少なくとも法人税数千万円を脱税した疑いがあるとして、東京地検特捜部が法人税法違反の疑いで、近く本格捜査に乗り出す方針を固めたことが11日、捜査関係者への取材で分かった。元社長は、キャラクター「満月マン」の着ぐるみ姿で東京・日本橋を中心に清掃活動に携わり、話題になっていた。 関係者によると、元社長は男性霊能力者と協力し、「悪霊を取り除く」などとうたって顧客を募る「霊感商法」を行い、除霊代などの名目で収入を得ていた。元社長は平成21~23年ごろ、顧客から受け取った計数億円の法人収入を申告せず、少なくとも法人税数千万円を免れた疑いが持たれている。 登記簿などによると、同社は15年に設立され、浄水器や元社長の絵画作品などを販売。元社長は19年ごろから霊感グッズの配布を始めていた。申告しなかった収入の一部は自宅マン