米国で今年4月に先行販売された米アップル製の新型多機能情報端末「iPad(アイパッド)」をめぐり、日本発売が待ちきれず、米国の知人や業者を通じて個人輸入した日本のユーザーの元に、商品が入っていない空箱が届く被害が相次いでいることが14日、分かった。いずれも国際スピード郵便(EMS)を利用し、ニューヨーク経由で届いた荷物で、流通過程で何者かが商品を抜き取った疑いがある。iPad人気の副産物ともいえるトラブルに被害にあったユーザーは落胆を隠せない。 「荷物を受けとった瞬間、あまりにも軽いので、すぐに何も入っていないと気付いた」 科学作家の竹内薫さんもその一人。iPadの使用感をいち早く記事にしようと、4月15日にネット通販の米アマゾン・ドット・コムの出店業者に注文し、EMSで商品を送ってもらった。費用は送料込みで約700ドル。到着を心待ちにしていた竹内さんは、荷物の状況をインターネットで追跡で