IPAでは、情報セキュリティ全般に関する状況をまとめた書籍「情報セキュリティ白書」を2008年から毎年発行しています。本白書は、企業・組織のシステム管理者をはじめとするセキュリティに関わる方、関心のある方を対象に、情報セキュリティインシデントや攻撃の手口に関する現状、及び対策に役立つ情報を提供すること、また、パソコンやスマートフォンを使用する一般の利用者に対しても、身近にある情報セキュリティ上の脅威への認識を促すことを目的に制作しています。 2017年度は、世界規模でのランサムウェア「Wanna Cryptor」(別名WannaCry)によるサービスや業務の停止、国内外でのビジネスメール詐欺や仮想通貨取引所への不正アクセスによる多額の金銭被害の発生等、サイバー攻撃が事業に大きく影響を与えており、見えていた脅威が更に深刻化したといえる年でした。サブタイトルである「深刻化する事業への影響:つな