カプコンの伝統主義とスクウェア・エニックスの急速な変革のどちらが最高の生存戦略なのだろうか? 表面的に見れば,カプコンとスクウェア・エニックスは同じ目標を追うゲーム企業のように見える。両社によって公開された最新の業績報告は,彼らがリリースしたコンシューマ向けのAAAタイトルの成功や失敗についての大勢を述べ,どのようにして海外市場への展開やモバイルスペースでさらなる発展を遂げていくべきかということについて期待させる内容である。しかし,細かく読んでいけば,日本のゲームパブリッシングビジネスをリードしているこの二つの企業が,まったく異なる未来像の両極端にあることに位置することが分かってくる。 カプコンは,ゲーム市場の中でもひと際多くの声高なファン層に支持されるゲームパブリッシャである。「バイオハザード 7」をはじめとして,既存のIPでも興味深い新要素を入れたり,古いタイトルを改良して復活させたり
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