[7.5 ブラジルW杯準々決勝 オランダ0-0(PK4-3)コスタリカ サルバドル] 延長後半アディショナルタイム、オランダのルイス・ファン・ハール監督は守護神のGKヤスパー・シレッセン(アヤックス)をベンチに下げ、GKティム・クルル(ニューカッスル)をピッチへ送った。試合前から考えていたという交代策。しかし、PK戦直前に投入されたPK要員は、決して“PK職人”ではなかった。 ニューカッスルでの過去5シーズン、クルルは20回、PKの場面を迎えた。しかし、止めたのはそのうちのわずか2回。昨季は5回あったPKを1本も止めていなかった。PK戦で一度も止めたことがないと言われるシレッセンと比べれば、“まし”という程度。身長はシレッセンよりも6cm高いチーム最長身の193cm。「彼はより長いリーチを持っており、PKを止めることでは他のゴールキーパーよりも良い記録を持っていた」。試合後の記者会見で