科学者といえば大学や企業の研究所に所属して、白衣を着て――そんなイメージはもう古いかもしれない。日曜大工のように自宅で生物研究をする「DIYバイオ」が日本でも注目を集めている。 神奈川県の会社員男性(39)は、1年前にDIYバイオのサイトを立ち上げた。自宅で遺伝子検査をするために必要な試薬や検査キットの入手方法などをネットで公開している。問い合わせもあり、手応えはまずまずだ。 遺伝子検査といっても、手順は簡単。「小学生が夏休みの自由研究で遺伝子を調べる時代も近いのでは」と話す。だが、必要な試薬には国内で個人に販売していないものもあり、海外から取り寄せると輸送費がかさむ。「機材も含めると、始めるまでに20万円近くかかってしまう」という。